▌第101回【第58回定例講座】を開催しました。
テーマ:グローバル・ヒストリーからみた「日英同盟」と「新日英同盟」を考える
開催日:2023年10月12日(木)18:00~19:30(講座)
19:40~21:00(懇親会)
場 所:赤坂「永楽倶楽部」会議室
受講者:一般13名 顧問・幹事7名
語り部:学習院大学名誉教授 湯沢威氏
司 会:山﨑良一塾長
要 約:
今年度の当寺子屋の「定例講座」のメインテーマは「日本の危機とその管理、そして国防」としており、既に各界で専門的に研究されて来られた講師の方々にご出講を頂いて来ました。
今回の「定例講座」ではイギリスの経済史、経営史を長年研究されて来られた学習院大学名誉教授の湯沢威先生にグローバル・ヒストリーからみた「日英同盟」と「新日英同盟」についてご講義を頂きました。「ウクライナへのロシアの侵攻」は収束の兆しが全く見えず、「台湾有事」の懸念、また我が国周辺国の不穏な動きには充分なる警戒が必要と考えます。
そういう現状の下、明治時代に締結し、そしてその後の第一次世界大戦後の四か国条約の締結によって拡大解消したと言われる「日英同盟」が当時どういう存在であったかを改めて研究し、一方また新たに2023年1月に締結された日英円滑化協定(新日英同盟)をどう捉えるかという観点を考察する良い機会となりました。
参加された受講者からも熱心な質問や意見が投げかけられ、講師との間で極めて密な意見交換が行われ充実した「講座」となりました。
▼講座風景
▌第100回【第57回定例講座】を開催しました。
テーマ:「日本の安全保障の選択」
開催日:2023年7月25日(火)18:00~20:00(講座)
20:00~21:00(懇親会)
場 所:赤坂「永楽倶楽部」会議室
受講者:一般11名 顧問・幹事7名
語り部:日本を二度と戦場にしない会代表 鴫立氏
司 会:山﨑良一塾長
要 約:
今回は当寺子屋の今年の主テーマである「日本の危機とその管理、そして国防」を考察するに相応しい講座でした。
今回の講師(ペンネーム 鴫立氏(しぎたつ氏))はサラリーマンを勇退後「日本の安全保障問題」を「日米同盟」関係(日米安全保障条約、日米地位協定、日米ガイドライン」に加えて昨年末日本政府が策定した「安全保障関連3文書」などをベースに独自で研究を重ねられて来ました。そして持論を広く展開する為、この度「日本を二度と戦場にしない会」を立ち上げられました。当「講座」では講師より過去の研究内容が開陳され、持論の解説が為され、その後出席した受講者の皆さんとの間で「日本の安全保障の選択」について熱の入った意見交換が行われ、極めて充実した「講座」となりました。
▼講座風景
▌第99回【第56回定例講座】を開催しました。
テーマ:「日本のインテリジェンスの現状と課題」
開催日:2023年5月19日(金)18:00~19:30(講座)
19:40~21:00(懇親会)
場 所:赤坂「永楽倶楽部」会議室
受講者:一般13名 顧問・幹事6名
語り部:元公安調査庁次長 横尾洋一氏
司 会:山﨑良一塾長
要 約:
中国の「秘密警察」の存在がclose-upされてます。昨年はロシアプーチン大統領がウクライナ侵攻の際は同氏がKGBのスパイだったことが話題になりました。一方日本は「スパイ防止法」が無く「スパイ天国」だそうです。今年の当寺子屋の「定例講座」の主テーマは「日本の危機とその管理、そして国防」ですので、今回の「講座」では「日本のインテリジェンス」について取り上げたいと思い、公安調査庁OBの横尾洋一氏にご出講をお願いしました。
今回の「講座」におきましては、講師より「台湾有事」「ロシアのウクライナ侵攻」など、わが国をめぐる厳しい安全保障環境をめぐり、人的情報の収集を中心とした政府の情報収集のあり方や情報収集を実施して行く上での課題などについて極めてご丁寧に解説をして頂き、また参加した受講者との間でも活発な意見交換がなされました。
▼講座風景
▌第98回【第55回定例講座】を開催しました。
テーマ:「危機の時代と歴史の分岐点
~日本の終戦「大日本帝国最後の4か月」(迫水久常著)を読み解く~」開催日:2023年4月6日(木)18:00~19:30(講座)
19:40~21:00(懇親会)
場 所:赤坂「永楽倶楽部」会議室
受講者:一般14名 顧問・幹事9名
語り部:元日本放送協会(NHK)国際放送局編成部統括部長 迫水理男氏
司 会:山﨑良一塾長
要 約:
今年度の当塾の「定例講座」の主テーマは「日本の危機とその管理、そして国防」です。
今、世界は大きな危機にあります。ロシアによるウクライナ侵攻、米中の対立、緊張続く東アジア、新型コロナウイルスによるパンデミックなど戦後最大とも言える危機です。
遡る事今から78年、第二次世界大戦が終結しました。全世界で8,000万人以上が犠牲になったと言われ、日本人だけでも310万人が亡くなりました。今尚、その悲惨な記憶や教訓は私たちに様々な問いを投げかけております。
大戦の末期の昭和20年、日本は歴史の岐路に立たされてました。戦況は日に日に厳しくなり、戦争終結への模索が始まっていました。その国家存亡とも言える時、天皇は何を考えていたのか。軍部や内閣はどう行動したのか。そして戦後復興に向けての布石はあったのか。今回の「講座」では当時、内閣書記官長として政権の中枢にいた迫水久常氏を伯父に持つ講師が迫水久常氏の証言集『大日本帝国最後の4か月』などから当時の日本政府の危機管理を読み解き、またそれらを解りやすく解説されるとともに、伯父上との親交の中での幾つかの証言や逸話を開陳して頂きました。そして今日の「危機の時代」を生き抜くヒントを受講者の皆さんとの活発な質疑応答の中で相思相考しました。
▼講座風景